世界を制した20のメディア―ブランディング・マーケティング戦略
氷上 春奈

定価: ¥ 2,100
販売価格: ¥ 2,100
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発売日: 2005-04
発売元: ブーマー
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副題にだまされたって感じです
1冊の本で20ものメディアを紹介するのは無理がある。どれも中途半端でとらえどころのないまま終了している。どの企業も、1社で1冊書けるくらい歴史があるから。しかも「ブランディング」っていうほど、たいした内容でもない。また、社屋の説明から始まる各章の出だしが一緒で、「あれ? さっき読んだっけ」とちょっと混乱する。それぞれ、すばらしい会社なのだから、もっと特徴のある冒頭だったら、ぐっと引きつけられたのに。
最後にまとめとして「メディアモノリスになる7つの法則」って章があるけれど、「ヴィジョンを持て」とか「「ターゲットを絞れ」とか、ビジネス入門のノウハウ本みたいなコメントが添えられている。これが「メディアモノリスには驚くほどの共通点が」と記されるほどの内容かな?
でもブランド論としてでなく、有名メディアの概要を知るにはいい本かも。実用的ではありません。
本を読んでから、スカパー!をみる
CNNやBCC、ニューヨークタイムズやナショナルジオグラフィックなど、誰でも名前くらいは聞いたことがある、世界で有名なテレビ、新聞、雑誌を20ピックアップし、“ブランド”という観点から考察した本。当事者へのインタビューを交えながら、そのメディアに特徴的な戦略をピックアップして解説しています。
インターネットの波に浸食されず、逆に勢力を伸ばしている元気なメディアの項目は、どれも読み応えがあります。たとえば、MTVが行ってきたグローバル戦略を知ると、どういった意図のもと、日本のMTVではなぜオリジナル番組ばかりで、本家アメリカの番組が少ないのかがわかります。
また、ロイターがテクノロジーを重視してきたくだりも興味深いですし、仏リベラシオンが、2002年の大統領戦の時に表明した、刺激的な見出しのエピソードなども、読みいってしまいます。個人的には、ロイターとブルームバーグを読み比べるのがおもしろかったです。同じ金融情報をコアとしているメディアの、戦略の違い、明暗みたいのが出ていました。
CNNjやBCCワールド、MTVやブルームバーグなんかは、実際にスカパー!で視聴できますが、これを読んでから観たら、少し視点が変わりました。“ああ、なるほど”と、小さな発見があって、楽しめると思いますよ。



